最初にまとめ
・ChromeOSのオプションからVPNを設定、RDPクライアントはCrostini(Linux環境)にremmina・FreeRDPをインストール
・おそらく仕様?でAndroidのRDPアプリからのVPN経由での接続は失敗
・remminaはbackportsでインストール可
・FreeRDPでもリモート接続を確認
・検証したバージョン: 76.0.3809.38(Official Build)beta 機種:Pixelbook (i5 8GB RAM 128GB)
VPNの設定
接続先のVPN環境はこちらの記事で紹介している NVR500で構築したL2TPの環境です。
ChromeOSでの設定は 設定→ネットワーク→VPN→接続を追加
OpenVPN L2TPを追加から接続設定を入れます(PPTPは設定不可っぽい?)
Android用のRDPアプリでの接続はNG
ChromeOSの売りの一つがAndroidアプリが利用できることなのですが、
ChromeOSで張ったVPNを経由してのRDP接続はできませんでした。AndroidアプリでVPNを貼ることで接続可能かもしれませんが未検証です。
ローカル接続内でのリモートデスクトップ接続は問題ありませんでした。
remminaはbackportsでインストール可
Androidアプリの方向はやめて、Linuxアプリケーションで攻める方向を試すことにしました。 Linuxで動作するRDPクライアントを軽く調べてみるとremminaがよさそうなので試してみることに。
remminaはそのままインストールしようとすると失敗
hoge@penguin:~$ sudo apt-get install remmina
~略~
The following packages have unmet dependencies:
remmina : Depends: libssh-4 (>= 0.8.1) but 0.7.3-2+deb9u2 is to be installed
backportsでインストールできました。
hoge@penguin:~$ sudo apt-get -t stretch-backports install remmina
インストールされたGUIアプリケーションはLinuxアプリとしてまとめられた中にアイコン付きで表示されます。remmina も特に何もせずともアイコンが表示されました。
Remminaで接続したところです。設定の問題だと思いますが、FreeRDPと比較してサクサク動いていて実用の範囲内という印象です。
FreeRDPでも接続可能
hoge@penguin:~$ sudo apt-get install freerdp2-x11
xfreerdp /u:username /p:password /w:width /h:height /v:ipaddress
上記のようなコマンドで接続できるとこまでは確認しました。解像度を指定しないと画面が小さくなりすぎたので、/w:で横 /h:で高さ方向の解像度を指定しています。静止した画面はくっきり映るのですが、動きへの追従が悪くそのまま使うのは厳しそうな印象です。オプションで調整できるのかもしれませんが、未検証です。
※余談 Windows10ではMSアカウントでログインするのが一般的かと思います。AndroidのRDPアプリやWindowsのRDPクライアントの場合ユーザー名をhost名\ユーザー名で指定する方法で接続できることは知っていたのですが、同じ方法だとうまくいきませんでした。Remmina FreeRDPどちらともUser nameの項目にMSアカウントのメールアドレスを指定すると接続できました。
まとめ
Windowsへのリモート、あえて標準のRDP接続の方法について検証してみました。まだまだ発展途中という感じはありますが、ChromeBook面白いですね。ChromeOSはブラウザだけが動く軽量なOSというイメージでしたが、Linuxが動いたり、Androidアプリが動いたり、なかなかポテンシャルが高いと思います。また何かしら記事を上げようと思います。