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デスストってどんなゲーム? やさしさに溢れたゲーム DEATH STRANDING

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本記事はデスストってどういうゲームなの?と気になっている人向けの記事です。ゲームのネタバレなどは極力控えるようにしています。とりあえず買いましょう! ついでにこの記事も読んでください(笑)

デスストってどんなゲーム

オープンワールドにおいて退屈になりがちな『移動』をゲームの楽しみに昇華させた奥深いゲームです。一言で言うなら「最高に楽しいお使いゲー」。オンライン要素は「投稿といいねしか無いSNS」で誰も否定されないポジティブな肯定だけがある優しい世界です。ストーリーはSF。骨太なストーリーなので好きな人には刺さると思います。少し難解だと感じる人もいるかもしれません。しかし知的好奇心刺激するSF要素だけでなく「人と人との繋がり」について考えさせられる魅力溢れるストーリーも目が離せません。

 

「オンラインゲームに疲弊した人」におすすめしたい

私が一番にこのゲームをおすすめしたいのは「オンラインゲームに疲弊した人」です。最近はオンラインマルチゲームが主流です。対戦型にしても協力型にしても人と一緒に遊ぶことは楽しいと同時にストレスもあると思います。上手いプレイヤーへの嫉みだったり、操作ミスで迷惑をかけたりかけられたり、同じ時間にプレイする必要性があれば実生活にも影響が出ます。ゲームプレイについての意見が対立し、すれ違いやきもきすることもありあます。デスストランディングのでマルチ要素はマップ上に配置した梯子やロープ、乗り物、敵が出るぞといったマーキングなどが共有されるだけで、それを誰かが使えば「いいね」が送られてきます。同じ目標に向かって頑張っているユーザー同士でオブジェクトを共有し「いいね」を送りあう非常にシンプルなオンライン要素です。

 

「国、言語、性別、年齢、時間を越えて、プレイヤー同士をつないでくれるやさしいシステム」

「いいね」を集めると何があるのか?アイテムがもらえるのか?ステータスが上がるのか?何もありません(笑)プレイしているとわかりますが「いいね」をもらえると嬉しいので、他のプレイヤーにも送りたくなるし、「いいね」がもらえるようにオブジェクトを配置しようというモチベーションに繋がります。オブジェクトを通しての「いいね」のやりとりは、国、言語、性別、年齢、時間などを越えて、プレイヤー同士をつないでくれるとても優しいシステムです。

 

「好きなときに好きなだけ自分のペースでプレイできるゲーム」

また、良いか悪いか意見はありそうですが、現時点でDLCなどの予定はなく、おそらくアップデートもバグフィックス等に留まるのではないでしょうか?何が言いたいかというと、オンライン要素を全面に押し出したゲームはアクティブユーザーを増やすために期間限定などのイベントを実施することが多いですが、そういった要素は無いということです。ユーザーの課金に依存するソシャゲはこの傾向が顕著で、次々に実施されるイベントのためにプレイし続ける必要が出てきます。(プレイするかしないかはもちろんユーザーの自由なのだが、コンテンツを網羅したい場合は時間の制約に縛られることになる。)こういったプレイヤーを縛る要素が無く、好きなときに好きなように自分のペースでプレイできる点もデスストランディングの魅力です。

 

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他のプレイヤーが設置したオブジェクトが利用可能「いいね」を送ることも

「アクション要素がありながらも知略が問われるゲーム」

 ボス戦などの一部の戦闘でTPS的な要素がありますが、基本的にはオープンワールドの広大なマップを荷物を持って移動するゲームです。複雑な操作は無く、咄嗟の反応や反射神経よりも、的確な状況判断や想像力を働かせて先を読むことの方が重視されます。ある配達の依頼を受けると荷物を渡され、配達地点を指定されますが、この時点から考えることが山のようにあります。たとえばルートをどうするか、梯子やロープを駆使すれば断崖絶壁を越えることも可能です。車が使いたければ岩場は避ける必要があるでしょう。マップ上にはBTやミュールといった配送を妨害する敵も出現します。敵を避けるルートでも良いし、敵を排除する装備を準備しても良し、自分好みのプレイスタイルで攻略することができます。

 

「装備・荷物に設定された重量・サイズが肝 配送の現場で問われる対応力」

荷物や梯子、銃などには重さや体積が設定されており、背負える荷物の重量には限りがあります。軽い荷物も高く積み上げるとバランスを崩して転倒する危険が出てきます。これらの要素を総合的に判断し、ルート・装備を考える必要があります。

マップを進み始めれば後はひたすら移動するだけなのか?そうでもありません。想定したより険しい崖でロープの長さが足りないかもしれません。予想外の敵に出くわしたり、川を渡るのに失敗して荷物が流されることもあります。途中で落とし物を拾い荷物が増えることもあります。このよう初めの戦略通りに行かないことも多々有り、現場で発生するトラブルに対しても臨機応変な対応を考えることが求められます。一方でアクション自体のテンポはゆっくりとしていて、高度な操作や反射神経を求められるような操作は少ないです。ここを退屈と捉えるプレイヤーもいるかもしれません。

 

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大量の荷物を背負うことも 積み方も重要なポイント

 

「重厚なSFと人の繋がりの温かいストーリー」

詳細は伏せますが、ストーリーのクオリティも非常に高いと思います。映像も美しく、ノーマンやマッツを初めとした俳優や、声優陣も豪華な顔ぶれで、ゲームとしてだけでなく、一つの映像作品としても高い品質だと思います。映画やドラマの水準の物語を体験できる数少ないゲームの一つです。普段ゲームをやらない方も是非体験してもらいたいと感じます。能動的に物語へ介入することはゲームでしかできない体験です。あなたは引き金を引きますか?※ややネタバレ?(笑)

 

「不満点など」

ここまでべた褒めですが、じゃあ不満点が無いのかというとそうでもありません。個人的に気になる点について列挙していきたいと思います。

・最序盤の世界観の説明がやや冗長

・回想シーンやプライベートルームで同じシーンを何回も見せられる

・装備画面・受注画面の画面の遷移がわかりづらい

・UIの文字が小さいところがある(私がおっさんだからか?)

・戦闘・ボス戦が単調

 どれも個人の好みのレベルの話ではないかなと思います。序盤がムービーなど多くやや冗長な気もしますが、物語に入り込んでいくためには必要な部分かと思います。

 

「まとめ」

 トータルでどうなのかというと間違いなく買いです。普段ゲームをやらない人にもオススメしたい。他を貶めて褒めるやり方は不適切かもしれませんが、正直に言って同じ小島監督作品のMGS5やMGS4は胸を張って誰にでも勧められるゲームではありませんでした。物語や映像など含めゲームのクオリティは非常に高いですが、シリーズが進むにつれストーリーが難解になってしまったことや、操作が難しいのが欠点でした(シリーズ通してのプレイは是非とも勧めたい作品群です)一方のデスストランディングは新規IPであるため、過去作のプレイは要求されず、「人との繋がり」といった普遍的なテーマ取り扱っており、敷居が低い(が奥深い)操作性のおかげでゲーム初心者もゲーム好きな人のどちらでも楽しめる作品に仕上がっていると思います。A HIDEO KOJIMA GAMEの入門編としてもオススメしたい作品です。